具体的なこと
どうも皆さまこんにちは。
船津順でございます。
昨日(14日)からいよいよ選挙運動が解禁となりました。
さっそくたくさんの候補者の方々が街頭演説をしたり街宣車で回られてます。
知人が他の方の街頭演説を「すごいよ」と、わざわざ録音して聞かせてくれました。
テーマは「子育て支援」だそうです。
「皆さんご存知でしょうか!筑紫野市は待機児童問題全国ワースト2なんです!」 というフレーズで、思わず録音したとのこと。
以下は途中からですが演説内容(録音)を文字におこしたもの。
↓ここから
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筑紫野市の人口はどーんと転入が増えたわけでもないし、どーんと出生率が増えたわけでもない! どっちも今までと変わらないんです!
福岡市の近くにあるベッドタウンでよくある地方都市で保育園に2人に1人が落ちるなんて論外。 そんなのただの生活しづらい街でしょう!
この結果をして「いろんな問題に取り組んできた!一所懸命やってきた!これからも頑張ります!」はおかしくありませんか!
そもそも問題解決に一所懸命に取り組むのはあたりまえ!
それで何年もやってきた結果が全国ワースト2位ならそれはもうダメ! なぜ今までやってきた結果が全国ワースト2でした、と誰も言わないんでしょうか!
私は正直に真剣にやります。子育て支援もやります!
だから皆さん私に投票してください!
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↑ここまで
観衆からはオーぱちぱちと拍手が起きてたそうですが、
これ、何がスゴいかわかる人います?
正解は・・・
「この人、私が以前公開した文章をただそのまま読んでるだけ」
でしたー(笑)
(待機児童問題の記事はこのサイトにあるブログにも載せてるので時間ある時に読んでね)
その候補者のオリジナルは最後の 「私は正直にやる。子育て支援もやるから私に投票して」 のとこだけ。
「私は正直に」…ってどういうジョークよ。 怖いわ(笑)
周りのスタッフは文章の出処を教えてあげなかったのか(笑) もしくは少し改ざんするなりしてパクリとわかりにくくする努力くらいしなよ(笑)

さて、ここから本題。
キレイ事じゃなく、誰かが私の文章をパクったパクってないとかどうでもいいんです。
そもそも即効性と訴求力のある内容だし誰かパクる人いるだろなと思ってたし。
むしろ文章の内容が変わるような変な改ざんをせず、そのまま使ってくれてありがとね(笑)
では何が言いたいのかというと、
で、具体的にどうするのか
コレを言えよってことです。
わかりやすく言えば、 「私は消費税をゼロ%にする。だから私に投票してくれ」 は、具体案もないのに耳ざわりの良い言葉を使って投票依頼してるだけでしょ。
「だから私に投票してくれ」じゃないよねエラそうに(笑) どうやって実現するつもりか言ってみろ、と問いたい(笑)
「待機児童問題を解決しまーす!だから私に投票してー」では待機児童問題は解決しません。
そもそも、
「保育園が少ないのが原因。だから保育園を増やせばいい」 「保育士がいないのが原因。だから保育士を増やせばいい」
これが大きな間違いというか勘違い。
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後編。
そもそも超都心部とか物理的に保育園がないっていう場所ならまず建ててもらうしかない。
けど、実際よくあるのは「保育園はあるが、保育士の数が足りないから園児を受け入れできない」というケース。
これは原因特定と解決方法にズレがある場合がほとんどなのね。
「お前に保育の何がわかる」という意見は面倒くさいので先に説明しとくが、私は保育士資格もってるし、長年保育施設の運営にも携わってたから大丈夫。
そもそも保育士の給与って安いから働き手がないと思ってる方、多いでしょ?
言ったらダメってことはないと思うので言っちゃうと、過去には県だか市だか忘れたけど、資格所有者を対象に給与と別途、そこそこの金額だすので保育士として働いてほしいというお話もあったよ。
でも元職員や離職している保育士も大勢いたのに結局なり手がいなかったの。
だから保育士不足だって解決しないまま。
「なんだ結局、金なんだろ。ワガママ言わずにお前たちが保育士として働いてやれよ」という方。
ふざけんな!
失礼しました。取り乱しました。
改めまして、保育士なめんなよKUSOGA!
結局このへんの認識の違い。
そもそも保育士って子どもが好きだからなれるってわけじゃない。
ムチャクチャ勉強しないと試験受からん。
保育原理、教育原理、社会的養護、まずこの3つは勉強してても超難解。
他に心理学、栄養学、法令とか、試験範囲とにかく広いし深い。
「子ども好きだし、子育てとか詳しいよあたし」とかいうレベルでは絶対無理。
にもかかわらず、扱い軽すぎ。
例えば、保育士が朝ごはんを食べずに登園しているお子さんの保護者に「朝食はきちんと食べさせてあげてください」と言います。 朝いつも遅刻してくるし、いつも睡眠不足で眠そうにしている子の保護者に…とかでもいいです。
「言いたいことはわかるが仕事あってムリ」 「ウチは昔からそういうスタイル」 「あんたに関係ない、口出しするな」
「あの先生うるさい」
「なんだえらそうに」 だいたいこんな感じ。
他に、 公園に行きました。 今日はブランコはダメだよ、と先生とみんなでお約束してました。 しかし目を離した隙にブランコに飛び乗り、大落下。 顔面に大ケガをしてしまいました。
管理ができてないだのと文句を言われるのも責任を問われるのもその場にいた担当保育士。
保育士なんてお子さんの命を預かってる自覚あるし、常に緊張感ハンパないのにもうね、ハイリスク・ローリターン過ぎ。
そもそもジェンダーレスとか言っても私を含めた男性保育士の肩身が狭い「女児の着替えをさせないで問題」だってある。
待機児童問題の解決には保育士の「給料」とか「待遇」だけじゃない。 むしろこのへんを具体的にどうしていくという明確な指針をつくることが必要。
もちろんこれは解決にむけてのひとつに過ぎませんけどね。

次は目の前にある公職選挙法違反について書いてみようかな。
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